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<ジョヴァンニ・ガッリのマロングラッセ>

長年ヨーロッパの一握りの特権階級の人のコンフェクショナリー(砂糖菓子)だったマロングラッセは、今でも他の伝統的な菓子と比べ特別なものであり続けながら、多くの人々の嗜好がますます洗練されたものになるにつれ、広く知られるようになりました。

ジョヴァンニ・ガッリのマロングラッセには、栗と砂糖とグルコース(ブドウ糖)と水、そしてヴァニラしか使われていませんが、その製法は門外不出の秘密で、創業者ジョヴァンニから伝承された製法を忠実に守り、昔ながらの手順で丁寧に作られています。

一般的にマロングラッセにはふくよかな甘みを持つヨーロッパ栗(CASTANEA SATIVA)を使いますが、 ジョヴァンニ・ガッリではイタリア・カンパーニャ州の標高700~800メートルの山で収穫される、I.G.P.(保護指定地域表示)商標を持つモンテッラ産の、いわゆるマローネと呼ばれる大粒でずっしりと重みのある栗のみを使います。専属の栗の生産者は、長年にわたる信頼関係から、常に最高品質のものだけを選りすぐって提供してくれます。

工房に運び込まれた栗は、すぐに茹で上げ、グルコース(ブドウ糖)とヴァニラのみで作ったシロップの中に漬け込みます。型崩れしないように細心の注意を払い、段階的に甘さを変化させながらじっくり時間をかけ漬け込みます。この時間をかけることがジョヴァンニ・ガッリのマロングラッセを作るうえで最も重要なポイントで、これを短縮してしまうとあの独特の風味は生まれません。

よって、ジョヴァンニ・ガッリで新物のマロングラッセが食べられるのは毎年春ということになりますが、シロップに漬け込まれた栗は毎日新しいものが取り出され、最後の仕上げの加工がなされますので、1年中いつでも出来立ての、あの風味豊かなマロングラッセを楽しむことができます。

<ジョヴァンニ・ガッリの歴史>

19世紀の終わりごろからフェリーチェ・スクァルチャフィコの菓子工場で実力と才能を発揮してきたジョヴァンニ・ガッリは、自らの理想を求めて、1911年にミラノで自分の会社を創業しました。

ジョヴァンニ・ガッリは、それからというもの、かたくなに創業当時の製品と製法を守り続けています。今でもマロングラッセとプラリネはほとんど手作業で作られており、食品添加物は一切使用されていません。

最初の店は1912年10月にローマ大通り5番地(現在のポルタ・ロマーナ大通り)に開店しましたが、第二次世界大戦さなかの1942年にイギリス軍による爆撃で壊滅しました。イタリア・サヴォイア王室御用達の称号「IL BREVETTO DELLA REAL CASA DI SAVOIA」を授与直後のことでした。ジョヴァンニの息子のフェルッチョは、壊滅した店の残骸から木製の作業台と、ガラスと木でできたウィンドーを掘り出し、店の歴史を守り続ける決意をしました。その作業台とウィンドーは、1946年に店を再建した時に据え付けられ、ジョヴァンニ・ガッリの伝統とこだわりの象徴として、今なお店内に見ることができます。

ポルタ・ロマーナ大通りの本店の他に、1945年にはヴァンヌッチ通りに工房を、そしてミラノのドゥオモの近くにあるヴィクトル・ユーゴ通り2番地にも2軒目の店をオープンしました。時の流れと共に街も変化していく中で、2つの店とも昔の面影を残しながら今なお存在し、その製品はそこでしか販売されていません。

長年の間、ミラネーゼに愛されて続けてきた老舗菓子店は、1942年にサヴォイア王室御用達の称号を授与され、2006年には、50年以上の歴史を持ち、伝統を守りつつ発展を遂げている企業の歴史遺産的価値をミラノ市が認定する「歴史遺産店舗登録」に選定されました。

2024.04.19 Friday